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暗号資産(仮想通貨)メディアでの翻訳編集、ほぼ毎日の編集後記。

スポーツ×暗号資産、日本でどこまで広がるか

非公式編集後記:2021年4月24日(土)〜30日(金)

スポーツ×暗号資産、NBA

ファン投票で出場選手を決めることは、例えば、プロ野球のオールスターやチャリティー試合などで行われており、さほど珍しいことではありません。ですが、そうした「お祭り的」な試合ではなく、「ガチ」な試合の対戦をファン投票で決める取り組みが、暗号資産を活用して行われました。

暗号資産を使うということは、投票する人は「お金を使う」という意味です。そして、自分が見たい試合を「ぜひとも実現したい」と考える人は多くのお金を注ぎ込むことになります。より具体的な「ビジネス」になります。

「握手券付きCD」のデジタル化

こうした取り組みは、暗号資産を使わなくても、すでに行われていることです。例えば「CDに握手券が付いていて、アイドルとの握手会に参加できるる」などというやり方は、ニュースになるほど盛り上がり、批判も集めました。暗号資産の活用はその進化系ということもできます。

ファントークンは極端な喩えですが「握手券付きCD」をデジタル化したものと考えるとわかりやすいかもしれません。

 

1年ほど前の2020年6月には、FCバルセロナの取り組みを伝えています。

FCバルセロナは「バルサ・ファン・トークン(BAR)を発行。2時間で約1億4000万円のトークンを販売しました。

 

日本でも、湘南ベルマーレトークンを発行しています(今年1月のニュース)。

ファントークン発行のメリットは、チームにとっては第1に「資金調達」の新たな手段となることです。

さらにトークンの二次市場(流通市場)を整えれば、トークンの売買が生まれ、価値が上昇する可能性もあります(もちろん価値を上げる取り組みが必須です)。DeFiにおける「ガバナンストークン」に似ています。

ポイントはトーク保有者にとっての価値

一方、トークンの保有者には、

・チームイベントへの参加権

・チームの取り組みに関する投票への参加権

・限定グッズの購入権 などが与えられます。

 

このあたりはまだ「握手券付きCD」の域を出ていませんが、ファントークンがあれば、ノンファンジブル・トークン(NFT)への展開も想定できます。

NFTへの展開は、ダッパーラボの「NBA TOP SHOT」のパクリと言われても、まずは真似ことがスタートラインでしょうか。。。

 

選手の好プレー、珍プレーの短い映像をパッケージ化して販売する。ポイントは、所有者は1人(あるいは、限定数)だけど、その内容を誰もが知っていることです。

つまり、名作の絵画があり、それをあなたが持っているとしても、他の誰もその存在を知らなけれが、一般的な意味での「価値」は生まれません。

広く(少なくとも、マニアの間には)知られていて、でも、所有しているのは1人、という状況を作り出すことがNFTビジネスには欠かせません。

 

日本で「スポーツ×暗号資産」がどのようなかたちで離陸するか、楽しみです。  

作業記録

4月24日(土)翻訳・編集ワード数:307

4月25日(日)翻訳・編集ワード数:1124

4月26日(月)翻訳・編集ワード数:2002

 4月27日(火)翻訳・編集ワード数:1224

4月28日(水)翻訳・編集ワード数:1340

4月29日(木)翻訳・編集ワード数:450

4月30日(金)翻訳・編集ワード数:1436