非公式編集後記:2021年4月20日(火)
CoinDesk(US)のサイトの上部には、時価総額上位5つの暗号資産(仮想通貨)の価格が並びます。
その部分を切り出した画像が以下です。
1位は、もちろんビットコイン(BTC)、不動です。
2位はイーサリアム(ETH)、これも不動と言えるでしょう。
3位以下は、結構、入れ替わりがあります。現時点では3位はリップル(XRP)。
昨年12月のSECの提訴で大きく値を下げ、一時はかなり悲観的な見方が広がりましたが、すっかり復活しています。
4位はステラ(XLM)、年初に大きく値をあげ、リップルから資金が流入したか、と言われましたが、リップルが値を戻した今も、高値を維持しています。
そして5位は、ドージコイン。「ジョーク」で生まれた暗号資産が時価総額5位になっています。
現在の価格は、約0.33ドル。アメリカ時間19日朝には、0.43ドル付近まで値を上げ、時価総額は一時、4位になっていました。
ドージコインの価値とは?
ドージコインは、3カ月前は、0.008ドルでした。そこから0.4ドルと考えると、50倍です。
ドージコインはcoindesk JAPANでもたびたび伝えていますが、テスラCEOのイーロン・マスク氏をはじめとするセレブのツイートで価格が上昇しています。
ビットコインやイーサリアムの価格上昇とは、やや色合いが違うと言えます。
暗号資産は「バブル」と言われますが、ビットコイン、イーサリアムは、バブルと言われつつも、そのポジションを確立しているように感じます。
ですが、ドージコインは危うさがあります。より投機的です。
ただ、多くの人が「価値がある」と信じれば、そこに価値が生まれます。先月には、以下のような記事を公開しました。ドージコインが値を上げている意味を考えてみることは無駄ではないかもしれません。
意味を考えている場合ではなく、投資しろ、ということかもしれませんが。
コインベース上場の意味
前日の19日には、コインベースCEOが上場日に300億円超の自社株を売却、という記事を公開しました。一部には「売り抜け」との声もあるようですが、以下はそうした声への反論と言えます。
ややコインベース贔屓にも読めますが、コインベース上場が暗号資産業界、ひいては金融業界に与える影響(短期的ではなく、長期的な影響ですが)を考察しています。
デジタル証券(ST)は日本でも期待を集めましたが、立ち上がりに苦戦しています。
コインベース上場は、デジタル証券の可能性を開く、という指摘は興味深いものでした。
「ジョーク」から始まったドージコインの上昇と、既存の金融システムをディスラプトするはずの暗号資産企業のナスダック上場。
2つの象徴的なニュースが並んだ1日となりました。
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