非公式編集後記:2021年4月5日(月)〜11日(日)
ビットコインは先週、ほぼ狭いレンジでの推移となり、価格動向の話題はアルトコインに譲るかたちとなった。だが、一番の話題は、ビットコインは「中国の金融兵器」になる可能性があるというピーター・ティール氏の発言だろう。
ティール氏の発言の真意は?
ティール氏はビットコインをはじめとする暗号資産支持派として知られている。同氏の財団からの助成金を獲得してブテリン氏が「イーサリアム」を生み出している。
そのティール氏がここ数週間は横ばいの動きが続いているとはいえ、年初から大きく上昇している強気相場に冷水を浴びせるような発言を行った。
その真意はどこにあるのだろうか?
米中対立が続くなか、単純にビットコインに対する懸念を表明したのだろうか。
強気相場への警告の意味も含んでいるのだろうか?
記事中には、ティール氏はビットコイン支持派であるものの、さらにイーサリアムを「推し」ていることを匂わせる一文がある。
14日は暗号資産業界初の「ユニコーン」と言われる取引所コインベースの上場が控えている。暗号資産業界にとっては、華々しい花火が上がるタイミングのハズなのに、その直前に足をひっぱるかのような発言であり、なにか裏があるのではないかとも思ってしまう。
コインベースはもう取引所ではない?
一方、14日の上場を控えてコインベースへの注目は高まっている。
2021年題1四半期(1月〜3月)の決算報告を伝えたほか、面白いニュースとしては「コインベース効果」を取り上げたニュースがあった。
これは、暗号資産がコインベースに上場すると=コインベースが取り扱いを開始すると、価格が大きく上昇するというもの。
数ある暗号資産にとって、コインベースに認められれば一人前、と言えるだろう。
コインベースは「暗号資産取引所」ではあるものの、機関投資家に注力している。機関投資家がビットコイン投資を始める際には、コインベースを使ってビットコインを購入したり、コインベースのサービスを使って、ビットコインを保有するケースが多い。
機関投資家にとってコインベースは「暗号資産取引所」というよりも、「暗号資産にまつわる一切のサービスを提供してくれる企業」となっているのかもしれない。
昨年5月に、こんなニュースも伝えていた。
「暗号資産取引所」という枕詞は使わない方がいいのかもしれない。
マーチ881のNFT?
その他、リップル(XPR)をはじめとするアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)の上昇で、暗号資産全体の時価総額が2兆ドルを超えるなど、今週も重要なニュースが続いた。
その中で、個人的に注目したのが、アメリカのトレーディングカード大手のToppsが「空箱上場」で、NFT事業を強化するというニュース。
今話題の「NFT(ノンファンジブル・トーク)」と「空箱上場」の2つのキーワードが組み合わさったニュースで、しかもToppsは3月に日本進出を発表したばかりだ。
アートNFTの高騰はさておき、一般人を対象にしたNFTゲーム「NBA Top Shot」を展開するダッパーラボを追う存在となれるのかどうか。
さらに同社の進出によって、日本でもNFTゲームやNFTトレーディングカードが広がっていくのか。
前回の非公開編集後記もNFTに触れたが、個人的にはNBAファンでも、MLBファンでもない。では、どんなNFTなら「欲しい!」と思えるだろうか。
今のところ思いつくのは、昔のF1の名シーンくらいか。例えば、
・イギリスGPでホンダが1−4フィニッシュを飾ったとき
・日本GPでノンターボのレイトンハウス・マーチが最終コーナーを立ち上がり、ストレートでターボエンジン搭載のマクラーレン・ホンダをぶち抜いたとき
くらいかなぁ。
いや、あのときのマーチは本当にかっこよかった。最近、こんな本を見つけたので、買おうかどうか考え中。なかなか値が張るので。
作業記録
4月5日(月)翻訳・編集ワード数:1451
4月6日(火)翻訳・編集ワード数:934
4月7日(水)翻訳・編集ワード数:2373
4月8日(木)翻訳・編集ワード数:2187
4月9日(金)翻訳・編集ワード数:1303
4月10日(土)翻訳・編集ワード数:630
4月11日(日)翻訳・編集ワード数:509