非公式編集後記:2021年2月21日(日)〜2月28日(日)
coindesk JAPANを運営しているN.Avenueは、3月1日〜2日の日程でブロックチェーンカンファレンス「btokyo ONLINE 2021」を開催しました。参加者は目標人数を大きく超えて、配信リミットぎりぎりの人数となり、盛況のうちに終了しました。ありがとうございました。
準備は半年ほど前からスタート。私は別チームなので、ほとんど関わっていなかったのですが、開催の前週は英語でのパネルディスカッションの字幕チェックを担当しました。
約30分のセッションが2本、1時間近くのセッションが1本、合計約2時間。当初は2日もあれば十分だろうと思ったのですが、まったく予想が外れ、1日フル稼働で丸々1週間を費やすことになりました。
字幕チェック(一部は、字幕をほぼ新たに作成)は、英文記事から日本語記事を作る通常の作業と、労力が10倍、いや20倍くらい違いました...
英語の語順を意識した字幕
これまで、英語のオンラインセミナーを字幕付きで見た時に、なんとな〜く理解できる英語の内容と、字幕の内容にズレがあることが、個人的には気になっていました。英語と日本語の「語順の違い」からくる問題です。
なので今回は可能な限り、英語の語順に合わせて翻訳しようと考えました(通常の記事翻訳の際も、それは意識しています)。簡単な例をあげます。
Global Blockchain Policy Center at the OECD was established in 2018, 〜
普通に訳すと、
グローバル・ブロックチェーン・ポリシーセンターは2018年に設立されました。
となります。間違いないのですが、最後が「in 2018」で終わるので、字幕は、
グローバル・ブロックチェーン・ポリシーセンターの設立は2018年
としました。語順を原文に合わせたわけです。
短い文章だと、どうでもいい、些細なこだわりに見えますね...。長い文章では、難しくなりますが、できる限り、英語の語順に合わせるようにしました。
2021年はノン・ファンジブル・トークン(NFT)の年になるか?
というわけで、btokyo ONLINEの前週(2月22日〜28日)は、翻訳記事の編集作業がほとんどできませんでした。この週公開できたのは、その前の週に準備しておいた4本のみ。
23日は祝日だったので「長めの読み物系を」と考え、ノン・ファンジブル・トークン(NFT)の解説記事を公開しました。
このところ、coindesk JAPANでは、デジタルアートが数千万円相当で取引されたとか、仮想空間の土地が1億円以上で取引された、というニュースを伝えてきました。
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)は2021年に入って、急激に盛り上がっています。
そういえば私は2019年9月からcoindesk JAPANに加わりましたが、先に在籍していた若い記者がブロックチェーンゲームやVR、そしてNFTの盛り上がりを熱く語っていたことを思い出します。
その時はまだ、かなりマニアックな技術だったと思いますが(今でもまだ日本では、かなりマニアックですが)、アメリカからこうしたニュースが伝わることで、いずれ日本でも盛り上がってくると思います。
NFTは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のように「それ自体」に価値があるのではなく、「何かの価値を表すもの」です。価値があるのは、あくまでのデジタルアートなどのコンテンツ。その価値を表し、証明するのがNFTです。
日本には、マンガ、アニメなど世界をリードするコンテンツがあります。そうしたコンテンツと結びつき、NFTは暗号技術の有用な活用例となる可能性があります。
btokyo ONLINEでも「デジタルコンテンツ」をテーマにしたセッションがありました。資産としてのビットコインやイーサリアム、その他の暗号資産とは別の大きな動きとして、2021年はNFTが要注目です。