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暗号資産(仮想通貨)メディアでの翻訳編集、ほぼ毎日の編集後記。

丁寧さと、簡潔さの板挟み:非農業部門雇用者数

非公式編集後記:2021年2月16日(火)

公開本数は、平日はおおむね3本、ときに4本が目安ですが、本日は5本公開。夜にはビットコインが5万ドルを突破した1日となりました(土日に公開する記事もあるので、作業本数はもう少し多くなります)。

「5万ドル超え」を予感したわけではないですが、5本中4本がビットコイン絡みの記事となりました。

丁寧さと、簡潔さの板挟み:非農業部門雇用者数

「非農業部門雇用者数」

ビットコインなど暗号資産の記事には、いろいろな指標が出てきます。ハッシュレート、インプライド・ボラティリティ、TVL(total value locked)、相対力指数(RSI)、MACD、最近は「コインベース・プレミアム」など。

 

こうした指標は、よく登場するので、翻訳・編集の際にも慣れてきているが、ビットコインが(主にアメリカで)アセットクラスとしてポジションを確立するにつれて、記事に、より一般的な経済指標が登場するようになってきています。

今日、初めて登場したのが「非農業部門雇用者数」。

YAHOO! ファイナンスに解説があったので、引用します。

非農業部門雇用者数(Non-farm Payroll)とは、米労働省労働統計局が発表する統計の事で、非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計されたものです。自営業、農業従事者を含まず、対象事業所は約40万社・従業員数約4700万人で、全米の約1/3を網羅していると言われています。米国の雇用情勢を計る、経済指標の中でも最重要な指標です。

 

 要するに、雇用者数が増えれば経済は好調、ということですが、こうしたデータの推移を理解していることを前提に書いている記事は、ときに説明不足になりがちです。本文を邪魔しない程度に、どこまで補足するか。毎回、悩みます。

「初めて読む人にもわかりやすく」は、ひとつの大原則ですが、既存読者を意識すると、あまりに説明し過ぎることは、回りくどくなってしまうように思います。

丁寧さと、簡潔さの板挟みです。

2月16日(火)翻訳・編集ワード数:1819