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暗号資産(仮想通貨)メディアでの翻訳編集、ほぼ毎日の編集後記。

砂漠でサーモン・フィッシングならぬ、ノートPCで暗号資産マイニング

非公式編集後記:2021年2月15日(月)

月曜日は、前週のうちに仕込んでおく朝6:00公開の1本と、当日作業して公開する2本、合計3本の公開を予定しています。

砂漠でサーモン・フィッシングならぬ、ノートPCで暗号資産マイニング

中国のダイナミズム「ノートPCでマイニング」

今日の朝イチは、中国での仮想通貨マイニングの話題。マイニングマシンではなく、ノートPCを「数百台」使って仮想通貨をマイニングしているというニュースでした。

記事では、事務所らしき室内の床にノートPCが無造作に並べられた画像を掲載しましたが、情報元のツイートを見ると、かなり広めの室内に鉄製のラック(サーバーを収納する専用ラックではなく、事務所などで書類を置くためにつかうような、安価なラック)が設置され、ノートPCが本当に「数百台」並べられています。

床にノートPCが並んだ画像を見たときは「フェイクニュースかも?」と思いましたが、違うようです。

これは、マイニングの専用マシンを購入するよりも、トータルコストが安価だったのでしょうか...。それとも、専用マシンが今は供給不足で手に入りにくいので、苦肉の策だったのでしょうか。

電源とか、冷却処理とか、どのようなマイニング・ソフトウェアを使って管理しているのかなど、気になりますね。

ビットコインイーサリアムをはじめ、暗号資産が全般的に大きく上昇しているからこそ、こうした手法でも成立するのでしょうね。

アメリカでは発電所が自らビットコイン・マイニングに乗り出したり、油田で大気中に放出するフレアガスを利用してビットコイン・マイニングを行うなど、ユニークで、積極的な動きが生まれています。

日本では、そうした動きはまったく伝わってこないのが残念。電力料金がネックなのでしょうか。

最近、SNS東京湾の臨海工場地帯のフレアスタックが話題になっていました。フレアスタックとは、Wikipediaによると、

フレアスタック (flare stack) は原油採掘施設、ガス処理施設、製油所などで出る余剰ガスを無害化するために焼却した際に出る炎、また、その手法である。

 

です。

アメリカの油田みたいに、こうした余剰ガスをビットコイン・マイニングに使っているとかだと面白いのになぁ、などと思ってしまいます。

ちなみに、記事のタイトルは「ゲーミング・ノートPCで暗号資産マイニング」としました。内容そのままのタイトルですが、『砂漠でサーモン・フィッシング』を意識して、「ゲーミング」を削除した方が良いかと悩みました。

ですが最終的には、単なる「ノートPC」よりも「ゲーミング・ノートPC」の方が面白さが出ると考えました。

イーサリアム2.0とノン・ファンジブル・トークン 

あとの2本は、イーサリアム2.0のステーキングが55億ドルを超えたという記事と、ブロックチェーンゲームを手がけるDapper Labs(ダッパーラボ)の資金調達の記事。

 

イーサリアム2.0にステーキングされたイーサリアム(ETH)については、12月19日に10億ドルを超えたと伝えたばかり。わずか2カ月弱で、ドル換算で5倍以上になりました(12月の報道時は、イーサリアム価格は今の3分の1弱の670ドル付近だったので、イーサリアムでの増加幅は、2倍弱です)。

とはいえ、イーサリアム2.0は、危ぶむ声もありますが、順調に進展しているようです。

 

Dapper Labsの資金調達は、このところ、ノン・ファンジブル・トークン(NFT)関連のニュースを伝えてきましたが、その一例と言えます。アメリカでは今年、NFTをめぐる動きがますます勢いを増しそうです。

2月15日(月)翻訳・編集ワード数:657