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暗号資産(仮想通貨)メディアでの翻訳編集、ほぼ毎日の編集後記。

イーロン・マスクはなぜツイートするのか?

非公式編集後記 Vol.10:2021年2月1日(月)〜14日(日)

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2月1回目の非公式編集後記。ほぼ半月分。

1. イーロン・マスクはなぜツイートするのか?

2月上旬、暗号資産(仮想通貨)市場を賑わせた大物といえば、イーロン・マスク氏でしょう。 電気自動車(EV)大手テスラのCEOであり、スペースXのCEO。

マスク氏のツイートで、ドージコインは史上最高値を更新し、

マスク氏がツイッターのプロフィールを「#bitcoin」にしたり、思わせぶりなツイートをするだけで、ビットコインが高騰しました。

1月には、アメリカの人気掲示板「レディット(Reddit)」の株取引コミュニティの投稿をきっかけに、株式市場が乱高下し、ヘッジファンドが大きな損失を出したことから、「市場操作」にあたるのではないかとの声も出ました。

では、世界有数の大富豪のこうした行動は、問題なしと言えるのでしょうか。

マスク氏といえば、CEOを務めるテスラのビットコイン投資も大きな話題となり、ビットコインを押し上げる要因にもなりましたが、その発表と、テスラ車をめぐる品質問題の関連性を指摘する声もありました。

 ようは「テスラに対するクレームを、ビットコイン購入のニュースで打ち消した」というわけです。

確かに、世界有数の富豪であり、21世紀を代表する企業経営者でもあるマスク氏が何の意図もなくツイートしたり、プレス発表を行うことはない、でしょう。

2. 大手カード会社はなぜビットコインに積極的なのか?

2月上旬は、VISAとマスターカードの2大クレジットカード・ブランドのニュースがあったことも印象的でした。

VISAはビットコインサービスのための基盤を作り、銀行にOEM提供しようという動き。大手銀行であれば、独自に暗号資産企業と提携して、ビットコインなどの暗号資産サービス用の基盤を構築することもできますが、規模の小さな銀行はそうも行きません。

日本で考えると、SBIが地銀向けサービスを強化していような動きと通じるでしょうか。

マスターカードの取り組みは、加盟店との決済も暗号資産で行うようにする、というもの。すでにユーザーのビットコイン決済を受け付けていますが、加盟店との決済時は「現金(ドル)」で行われていました。これを暗号資産で完結するもの。 

言ってみれば、消費者の支払いという「リテールの最前線」から、マスターカードと加盟店の間の決済=ビジネスの裏側の決済まで、ビットコイン(とは限りませんが)の採用が広がったと言えます。

3. ノン・ファンジブル・トークンが来るか? 

2月上旬でもうひとつ目立ったのは、ノン・ファンジブル・トークン(NFT)のニュースです。

2月7日

2月13日

そして今日、2月14日

と3つのニュースが続きました。

NFTとは、記事中の解説をそのまま引用すると、

コピーできない唯一性を持つトークンで、所有権を表すことができる。例えば、1ビットコインは、どの1ビットコインでも同じ価値(ファンジブル)だが、NFTはそれぞれが固有の価値を持つため1対1で交換することはできない(ノンファンジブル)。

 

 です。

1月26日にも、

というニュースがありました。

ちなみに、7日のデジタルアートの売買と、13日の仮想空間の売買には、同一の人物が関わっていました。NFTは一部で盛り上がっていることは間違いありません。今年、どこまで広がるでしょうか。

日本生まれのデジタルコンテンツがNFTを使って高額で取引された──そんなニュースを今年、伝えることができるでしょうか。 

作業記録

2月1日(月)翻訳・編集ワード数:1609

2月2日(火)翻訳・編集ワード数:1476

2月3日(水)翻訳・編集ワード数:2104

2月4日(木)翻訳・編集ワード数:2033

2月5日(金)翻訳・編集ワード数:1437

2月6日(土)翻訳・編集ワード数:857

2月7日(日)翻訳・編集ワード数:515

2月8日(月)翻訳・編集ワード数:853

2月9日(火)翻訳・編集ワード数:1914

2月10日(水)翻訳・編集ワード数:1561

2月11日(木)翻訳・編集ワード数:403

2月12日(金)翻訳・編集ワード数:2383

2月13日(土)翻訳・編集ワード数:284

2月14日(日)翻訳・編集ワード数:591